泉質の種類(療養泉)

この記事では、温泉ソムリエや温泉入浴指導員など様々な温泉資格を持つ
温泉旅バカひかさ・謎の温泉キャラと、温泉の知識を学んでいきます!

今回のテーマ
泉質の種類(療養泉)

目次

実は温泉には2種類ある!?

前回、温泉の定義を確認したけど、
最後に成分によって違いがあるんじゃないかなって
話をしたね。

今回は成分ごとに温泉を分類していくよ!

それが「泉質」っていうやつなんだね!

そうだね。
その話をしていくんだけど、
その前に温泉には大きく2種類あることを知っておこう!

2種類?もっとあるんじゃないの?

温泉の分類はいろいろな視点で分けられるんだけれども
その中でも一番大きな分け方だね。
それが2種類。
・治療に適している温泉(療養泉)
・治療に適していない温泉

温泉は治療にも使えるの?

日本においては、温泉が何かを治せるというような
治療というよりは、予防するための予防医学の観点から
使われることが多いんだけれども、
海外では温泉による湯治が保険適用になったりするくらい
治療にも使えるとされているんだ!

保険適用って本当に病院みたい!

もちろん、ただ温泉に入るのではなくて、
ちゃんとお医者さんの診察を受けて、
その診察に基づいて湯治を行う必要があるんだ。

現代の日本ではあまり広まっていないけれども、
温泉療法医というお医者さんがちゃんといるんだよ!

温泉専門のお医者さんがいるなんて知らなかった!

そんな治療で使える温泉「療養泉」はどのようなものなのか、
次の図を見てみよう。

前回、鉱泉は「ミネラルを含んだ地下水」と書いたんだけど、
それを温泉と温泉以外に分けることができる。
温泉はどのように決まるかというと・・・

温泉法第2条!

完璧!
その温泉をさらに分類するんだね。
そこで使うのが「鉱泉分析指針」というものだよ!

鉱泉分析指針(1頁〜3頁)

鉱泉は,温泉法第 2 条別表に従い,常水と区別する(第 1-1 表)。
鉱泉のうち,特に治療の目的に供し得るものを療養泉とし,第 1-2 表により定義する。

第 1-2 表 療養泉の定義

1. 温度(源泉から採取されるときの温度)摂氏 25 度以上
2. 物質(下記に掲げるもののうち,いずれかひとつ)

※鉱泉分析指針の一部を表形式にしています。

これも温泉法と同じで、
どれかを満たしていればOKなの?

そう!この表のどれかだけで大丈夫!
今回も1・2どちらだけでもOK!

なんか前よりも項目も少ないし、
条件が厳しそう・・・

そう!
温泉の中からさらに狭めていくので条件は厳しいね。
例えば、総硫黄やラドンは数値もより多くの量が必要になるよ。

温泉の中でも療養泉って、
なんか選ばれし温泉って感じがする。

温泉っていうだけでもすごいのに、
療養泉はもっとすごい感じかな?

療養泉につけられる「泉質名」

さて、さっき「泉質」という言葉が出てきたけど、
この「泉質名」というものは、実は療養泉にのみつけられるんだ。

じゃあ、療養泉でない温泉は
泉質名がないの?

そう。
僕はこれを勝手に「2条温泉」と呼んでいるんだけど、
温泉分析書っていう温泉のことが詳しく書いている書類には
「泉質名はないが、温泉法2条の〇〇の項目を満たす温泉である」
というように条件のどれに満たしているから温泉だよっていう
書き方をするんだ。

そうなんだ!
たしかに、療養泉じゃないからって
温泉だということをアピールできないのは
勿体無いもんね!

じゃあ、療養泉の話に入っていくね。
泉質名がつく温泉なわけだけれども、
泉質名も種類があるんだ。
次の表を見てみて。

これは、鉱泉分析指針に書かれている泉質名をつける条件だよ。
泉質は全部で10個。
単純温泉
塩化物泉
炭酸水素塩泉
硫酸塩泉
二酸化炭素泉
含鉄泉
酸性泉
含よう素泉
硫黄泉
放射能泉

こんなにあったんだ!
知らなかったぁ〜

温泉てさ、みんな一言に「温泉」っていうんだけど、
その中の療養泉だけでも10種類。
しかも、この泉質名は組み合わせることもできる。
数えきれないほどの温泉の種類があるんだ!

温泉、魅力的だ・・・
まだまだ知らないことがありすぎる!!

一応この10種類の中でもさらに分類ができる。
①単純温泉 ②塩類泉 ③特殊成分

基本的には③から泉質は考えていくことが多い。
というのも③はまさに療養泉の条件に書かれている
それぞれの成分がそのまま泉質名になるからだ。

そして、次に②。
②はどの泉質でも、
溶存物質(ガス成分を除く)が1000mg以上あることが条件だ。
つまり指定した成分が条件に満たしていないので、
トータルの量が条件を超えていたらOKとするんだね。

mval%ってなに?
理科で習った覚えがない・・・

まず成分の量はmgで書くんだけど、
元素って重さが違うからさ、同じ10mgでもイコールにはならないんだ。
イメージとしては、スイカ10kgとイチゴ10kgって同じ個数かな?

違うね。
スイカは1個ちょっとだけど、イチゴだとめっちゃ多いよね!

そうだね!
だから、1個あたりの重さを考慮した成分量を示す単位を作ったんだ。
それがmval(ミリバル)
温泉でしか使わないよ!

mvalに%がついたのが、mval%だね?

mval%はその温泉の中でどのくらいの割合を占めているかを表すものだよ!

mval%の数値が多いほど、その温泉の中で成分がどのくらいを占めているのかがわかるんだね!

そういうことだね!
②の塩類泉はそれぞれの成分が20mval%を超えることが条件になっているよ!

単純温泉とは?

最後に①の単純温泉だ。
。療養泉ではあるが、②③には当てはまらなかったものは単純温泉になる。細かいことを言うと、温度は25度を超えるが、成分の条件を全く満たさないということだ

単純温泉って成分も少ないしなんかガッカリするなぁ・・・

おいおい単純温泉をそんなふうに捉えるな!!

激おこですね・・・

単純温泉は立派な療養泉だ。
成分は少ないかもしれないが、
逆に言えば成分による体への刺激が少なくて済むんだ。

そうか、成分が強いと体にも影響があるんだね

単純温泉は、だからこそ老若男女誰もが入りやすいんだ。
体にあまり負担なく、でも治療に使えるレベルの温泉に入れるのって
結構良くない?

たしかに!
その視点はなかったな!

単純温泉は舐められがちだけど、
普通にすごいんやで!

まとめ

ということで、今回は泉質の種類を学んできたよ!

泉質もこんなに細かいルールがあったんだ

泉質のルールは難しいことも多いけれども
泉質ごとの特徴は
入浴するにあたっては知っておくべきことも多いよ!

その特徴は次回ですね!

そうだね!
次回は結構内容が濃いので、
これ以上詰め込むとパンクすると思う!笑

泉質の特徴、楽しみにしています!

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この記事を書いた人

温泉のためならなんでもできる、温泉バカ。
温泉入浴指導員、温泉ソムリエ、温泉保養士、温泉観光士。
YouTubeチャンネル「温泉バカひかさ」では、
温泉旅をテーマに動画を投稿している。
また、Yahoo!エキスパートとしてYahoo!にも記事を投稿している。

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